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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻2号

1998年02月発行

文献概要

臨床経験

ぶどう膜炎における特発性大腿骨頭壊死症

著者: 毛利年一1 増原建作2 中田活也1 松井稔1 菅野伸彦1 永江康信3 越智隆弘1

所属機関: 1大阪大学医学部整形外科学教室 2大阪厚生年金病院整形外科 3大阪大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.231 - P.234

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 抄録:本研究では,ぶどう膜炎に併発する特発性大腿骨頭壊死症(以下ION)の発生頻度,発症時期,およびステロイド投与との関連を明らかにした.MRI検査が可能であった原田病12例,桐沢型ぶどう膜炎8例を対象としてION発生および発症の有無ぶどう膜炎発症からION発症までの期間,MRIの病型を調査し,ステロイド投与法(投与期間,1日最大投与量,1ヵ月最大投与量,パルス療法施行頻度)についてION発生例と非発生例間で比較検討した.ION発生は20例中7例35%にみられた.MRI分類でtype Cの2例のみが,ぶどう膜炎発症から平均6.5ヵ月後にIONが発症した.ステロイド投与期間は平均11ヵ月,1日最大投与量はプレドニゾロン換算で平均106mg,1ヵ月総投与量は平均2,460mgであった.ION発生例と非発生例間で1日最大投与量,1ヵ月最大投与量,投与期間いずれについても有意差を認めなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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