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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻3号

1998年03月発行

文献概要

シンポジウム 大きな骨欠損に対する各種治療法の利害得失

感染性偽関節に対するBone transport

著者: 大野博史1 安井夏生2

所属機関: 1市立芦屋病院整形外科 2大阪大学医学部整形外科

ページ範囲:P.245 - P.251

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 抄録:感染性偽関節に対してBone transportおよびその変法を用いて治療した.対象は,感染,骨欠損,短縮を伴った偽関節10例10肢で,罹患骨は脛骨6肢,大腿骨3肢,上腕骨1肢であった.骨欠損量は3~12cm(平均6.2cm)で,1例を除き,目的とする骨欠損量の補嗔ができた,全治療期間は,225~732日(平均354日)であった.追加手術は2例3回行った.全例に骨延長部の骨癒合を得たが,1例にドッキング部での骨癒合が得られなかった.本法は,骨移植を必要とせず,偽関節,骨欠損,骨短縮,変形を同時に治療できるもので,比較的大きな骨欠損にも適応となり,感染性偽関節の有効な治療手段であった.他の治療法で失敗した症例にもsalvage手術として可能で,適応は広い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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