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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻3号

1998年03月発行

文献概要

シンポジウム 大きな骨欠損に対する各種治療法の利害得失

骨軟部腫瘍に対する微小血管外科による再建―骨腫瘍切除後の骨欠損に対する血管柄付き腓骨移植

著者: 薄井正道1

所属機関: 1札幌医科大学整形外科

ページ範囲:P.267 - P.276

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 抄録:悪性骨軟部腫瘍の切除後に10cm以上の骨欠損を生じた44例に血管柄付き腓骨移植による再建を試みた.骨肉腫が30例と最も多かった.遊離血管柄付き腓骨移植が36例,遊離血管柄付き腓骨移植と有茎血管柄付き腓骨移植とを組み合わせたものが8例であった.骨癒合は不明の3例を除く41例中40例(97.6%)に得られた.そのうち一期的骨癒合は36例(87.8%)に,二期的な骨癒合は4例(9.8%)に得られた.1例(2%)が偽関節のままであった.骨癒合までの期間は一期的骨癒合例で平均4.8ヵ月,二期的骨癒合例で平均13.8ヵ月であった,合併症は偽関節が5例(11.4%),感染が1例(2.3%),移植腓骨の骨折が7例(15.9%)に見られた.生命予後はDODが7例,AWDとNEDが各2例,DOCが1例で残り32例(72.7%)はCDFであった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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