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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻3号

1998年03月発行

文献概要

シンポジウム 大きな骨欠損に対する各種治療法の利害得失

先天性𦙾骨偽関節症に対する血管柄付き骨移植

著者: 木森研治1 生田義和2 黒木秀尚3

所属機関: 1広島手の外科・微小外科研究所 2広島大学医学部整形外科 3世羅中央病院整形外科

ページ範囲:P.287 - P.294

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 抄録:広島大学整形外科で施行した先天性𦙾骨偽関節症に対する血管柄付き骨移植の術後成績について検討を加えた.移植骨の最終的な骨癒合は12例全例に獲得でき,切断に至った症例はない.しかし,7例で骨癒合が遷延し,11例に1回から6回にわたって再骨折が発生した.また,すべての症例で,再建した𦙾骨の変形と横径発育不全,脚長差,足関節の可動域制限が認められた.移植骨の採取に起因する変形としては,腓骨採取部になんらの処置も行わなかった3例中2例に足関節の外反変形が生じた.血管柄付き骨移植術は先天性𦙾骨偽関節症に対する有用な手術方法であるが,本法を行うにあたっては,骨癒合の獲得だけでなく,種々の術後合併症の発生予防に対して十分な配慮が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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