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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻3号

1998年03月発行

文献概要

論述

先天性股関節脱臼治療の長期成績―脱臼整復後のX線評価の推移

著者: 後藤英司1 稲尾茂則1 寺西正1 松野丈夫1 安藤御史2

所属機関: 1旭川医科大学整形外科 2帯広協立病院整形外科

ページ範囲:P.321 - P.325

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 抄録:当科で保存的あるいは観血的に整復を行った先天性股関節脱臼症例37例43股のX線成績を経時的に検討した.その結果,15歳時において成績良好と考えられるSeverin I,II群は29股(67.4%)であった,補正手術例を除いた35股をSeverin I,II群とIII,IV群とに分け,経時的にCE角とα角を比較すると,5歳から両群間に有意差がみられ,5歳時のCE角8°以下α角26°以上の症例のほとんどが最終観察時にSeverin III,IV群に属した.したがって,5歳時におけるこれらの値が補正手術の適応を決める一つの指標であると考えられた.一方,10歳以降にSeverin I,II群のCE角とα角はともに有意に改善するもののIII,IV群では改善しなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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