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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻3号

1998年03月発行

文献概要

論述

MRIによる20代成人の腰痛と椎間板障害の検討

著者: 高橋寛1 米倉徹1 奥秋保1 香取勧1 井形聡1 岡島行一1 茂手木三男1

所属機関: 1東邦大学医学部整形外科

ページ範囲:P.335 - P.340

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 抄録:純粋に画像上の椎間板変性と腰痛の関連を評価する目的で,対象を20代成人に限定し,腰痛群59例と非腰痛群50名についてMR画像上の椎間板突出度,変性度,high intensity zone,schmorl結節,椎体輝度変化の5項目について比較検討した.その結果,腰痛群では非腰痛群に比し,L5/S1高位で突出度がprotrusionあるいはextrusionで,moderate以上の変性椎間板を有する症例が有意に多い結果が得られ,L5/S1高位における椎間板変性,突出がいわゆる腰痛症と関連があることが示唆された.これらの条件を満たしていても腰痛を訴えない症例が多く存在することも事実であるが,その理由として,通常のMR画像のみでは動的因子の検討が不可能であること,いわゆる腰痛症においても椎間板ヘルニアにおける根性坐骨神経痛と同様に,炎症性刺激因子の関与する可能性などが考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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