icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻3号

1998年03月発行

文献概要

連載 リウマチ―最新治療のポイントとその留意点・6

膝関節疾患への対応

著者: 龍順之助1

所属機関: 1日本大学医学部整形外科

ページ範囲:P.347 - P.354

文献購入ページに移動
 抄録:膝関節は関節腔が広いため,慢性関節リウマチにおいて膝の滑膜は量的にも多く,滑膜炎は局所的にも,全身的にも炎症の重大な根源となりうる.膝関節の滑膜炎が持続すると,関節液中の炎症性物質により,また炎症性肉芽により骨軟骨が破壊される.抗リウマチ薬などの積極的な保存療法に反応しない滑膜の炎症は滑膜切除術により切除されるべきである.滑膜切除には従来より行われている外科的な滑膜切除術(capusub-synovectomy)と近年,関節鏡の発達に伴って盛んになった鏡視下滑膜切除術(arthroscopic synovectomy)がある.両術式につき適応,術式,治療法の位置づけにつき認識する必要がある.人工膝関節置換術(TKA)はデザインの改良,材質の向上,手術手技の進歩により,近年RAにおいても長期的に良好な長期成績が報告されている.しかし,TKAにおけるいくつかの問題点もあり,RAにおける最近の進歩と問題点につき記載した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら