icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻4号

1998年04月発行

文献概要

特集 脊椎外科最近の進歩―OPLLを中心として―(第26回日本脊椎外科学会より)

頚椎後縦靱帯骨化症に対する広範同時除圧椎弓切除術―術後10年以上経過症例について

著者: 宮崎和躬1 広藤栄一1 小田裕造1 松家正彦1 小松朋央1 吉野仁浩1

所属機関: 1天理病院整形外科

ページ範囲:P.425 - P.431

文献購入ページに移動
 抄録:頚椎OPLLに対して広範同時除圧椎弓切除術(桐田法)を行い,術後10年以上経過した104例(術後平均経過年数14年6カ月)の術後成績を検討し,それらのうち術後平均5年3カ月と今回の術後平均14年8カ月の2回直診可能であった同一症例100例について,第1次および第2次調査時の成績を比較検討した.一般に後方除圧術の成績は経時的に低下するといわれているが,上下,幅とも広範に除圧する桐田法も同様であるかどうかを考察した.JOAスコア17点法で満点および3点以上改善された症例は104例中83例(79.8%)と術後10年以上の症例にかかわらず良好な成績を保ち,それらのうちの100例においても,第1次調査時76例(76%),第2次調査時80例(80%)と有意差なく,良好な成績を維持していた.すなわち,頚椎OPLLに対する桐田法の術後改善例は,経時的に成績が低下することなく,長期にわたり良好な成績が約束される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら