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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻4号

1998年04月発行

文献概要

特集 脊椎外科最近の進歩―OPLLを中心として―(第26回日本脊椎外科学会より)

脊柱靱帯骨化部由来細胞におけるTGF β superfamily ligand受容体およびTSC-22遺伝子の発現

著者: 河内敏行12 四宮謙一2 山浦伊裟吉3 黒佐義郎3 野田政樹1

所属機関: 1東京医科歯科大学難治疾患研究所分子薬理学 2東京医科歯科大学医学部整形外科 3九段坂病院整形外科

ページ範囲:P.465 - P.469

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 抄録:頚椎後縦靱帯骨化症は靱帯組織中に異所性骨化が生じる骨増殖症であり,diffuse idiopathic skeletal hyperostosis(Resnick)の一群に分類されうるものである.従来からその成因については,遺伝的背景やホルモンなどの全身的因子等を含め,多くの検討がなされているが未だ明らかにはなっていない.
 近年,サイトカインを初めとする局所因子が骨形成に重要な関わりを持つことが明らかになり,とりわけBone Morphogenetic Protein(BMP)やTransforming Growth Factor β(TGF β)といったTGF β superfamilyは骨形成能を有する成長因子として注目されている.そこで今回われわれは頚椎後縦靱帯骨化症にて前方除圧術を受けた患者の協力を得て採取した細胞をもとにこれらの培養細胞中にBMPやTGF βの受容体(TGF β superfamily ligand receptor)の発現が見られるか否かをmessenger RNAレベルで検討した.また併せて核内転写因子であるTSC-22についても検討を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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