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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻4号

1998年04月発行

文献概要

特集 脊椎外科最近の進歩―OPLLを中心として―(第26回日本脊椎外科学会より)

Kaneda Anterior Spinal Systemによる胸椎・腰椎前方再建術―破壊性脊椎疾患における適応と成績

著者: 鐙邦芳1 金田清志1 佐藤栄修1 武田直樹1 種市洋1 伊東学1

所属機関: 1北海道大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.495 - P.503

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 抄録:1983年から,504例の破壊性胸椎・腰椎疾患(胸・腰椎損傷378例,骨粗鬆症に基づく外傷後椎体圧潰71例,脊椎腫瘍45例,その他10例)の再建固定手術にKaneda anterior spinal systemを使用した.椎体置換材料として,椎体圧潰の63例と脊椎腫瘍の36例には生体活性セラミック(AW-GC)製椎体スペーサーを使用し,他の殆どの例には自家骨を用いた.骨癒合率は腫瘍を除き全体で96%と高く,重篤な合併症もなかった.骨癒合率はtransverse connectorを導入した後期のものと最近のKaneda SR systemで特に高かった.脊椎損傷と椎体圧潰での後弯矯正も良好であった.前方脊柱要素の荷重分担率の高い胸椎・腰椎において椎体置換を要する破壊性疾患に対して,Kaneda systemと椎体置換による脊柱再建が有用な方法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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