icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻4号

1998年04月発行

文献概要

特集 脊椎外科最近の進歩―OPLLを中心として―(第26回日本脊椎外科学会より)

長期血液透析患者に特有な脊椎病変の病態と手術治療

著者: 伊東学1 鐙邦芳1 金田清志1 武田直樹1 佐藤栄修1 長谷川匡一1 竹林武宏2

所属機関: 1北海道大学医学部整形外科 2札幌社会保険総合病院整形外科

ページ範囲:P.511 - P.519

文献購入ページに移動
 抄録:本研究では破壊性脊椎関節症をはじめとする長期血液透析患者に特有な脊椎病変の手術成績と手術治療上の問題点について検討した.また,術中採取した病巣部の組織所見から高度な脊椎不安定性発生の病態について検討した.手術適応は明らかな神経障害であり,適切な神経除圧術に加え,破壊された脊柱の再建には脊椎固定術を要する.長期透析患者の骨は脆弱であり,確実な骨癒合の獲得には生体力学的強固なinstrumentationの使用が望ましい.術中ならびに術後の全身管理も重大な課題であり,手術侵襲の軽減のみならず麻酔医ならびに透析医との密な連携が本疾患の手術治療には不可欠である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら