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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻4号

1998年04月発行

文献概要

特集 脊椎外科最近の進歩―OPLLを中心として―(第26回日本脊椎外科学会より)

胸・腰椎部後弯変形に対するinstrumentationを使用した矯正操作の適応と成績

著者: 平泉裕1

所属機関: 1昭和大学医学部整形外科

ページ範囲:P.585 - P.590

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 抄録:胸腰椎部後弯変形に対するinstrumentationを利用した矯正手術の適応と成績を検討した.疾患は陳旧性脊椎骨折8例,脊椎カリエスによる後弯変形4例,脊椎固定術後の後弯変形4例,後側弯症3例,強直性脊椎炎1例の計20例であった.後弯矯正の理由は後弯変形の進行または再発11例,腰背部痛12例,高度の変形6例,隣接部の代償性前弯増強5例,保存的治療失敗5例,褥瘡形成や仰臥位不可能4例,歩行障害4例であった.術後矯正率は前方処置+前方instrumentation 63%,前方処置+後方instrumentation 62%,後方処置+後方instrumentation 69%で,矯正操作別では前方解離操作69%,後方cantilever操作83%,後方楔状骨切り94%であった.胸腰椎部後弯変形に対する矯正手術の利点は,腰背部の易疲労性・疼痛,皮膚障害の改善が良く,社会復帰後のADL改善が得られる点であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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