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ついである記・23
アラブ首長国連邦のDubai
著者: 山室隆夫12
所属機関: 1京都大学 2国際整形災害外科学会
ページ範囲:P.668 - P.669
文献購入ページに移動アラブ諸国と呼ばれる国々は約20カ国より成り,主としてアラビア半島と北アフリカに位置している.その内,8カ国が政治形態としては君主制をとり,他は共和制をとっている.君主制といってもモロッコ(ハッサン2世),ヨルダン(フセイン国王),サウジアラビア(ファハド国王)などのように宗教的および政治的指導者を兼務した国王によって治められている国と,政治的な指導性をあまり強く持たない首長(SultanやSheik)によって治められている国とがある.アラブ首長国連邦は7つの首長国から成る連邦制をとっており,連邦の最高位者は大統領と呼ばれている.アラブ首長国連邦(United Arab Emirates,U. A. E)のemirという言葉は英語で族長とか土候という意味なので,小さな部族集団が自衛のために連邦制をとって政治・経済上の行動を共にしているのだと考えてもよかろう.アラブ首長国連邦全体の主都機能はアブダビ首長国のアブダビ(Abudabi)にあるが,ドバイ首長国のドバイ(Dubai)との間に主導権争いが絶えないという.
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