icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻5号

1998年05月発行

文献概要

臨床経験

カフェイン併用化学療法が奏功した骨外性軟骨肉腫の2例

著者: 舩木清人1 土屋弘行1 朝田尚宏1 中條正博2 富田勝郎1

所属機関: 1金沢大学医学部整形外科 2市立輪島病院整形外科

ページ範囲:P.681 - P.685

文献購入ページに移動
 抄録:われわれは2例の骨外性軟骨肉腫(粘液型1例,間葉型1例)に対し,カフェイン併用術前動注化学療法を行った.投与量はシスプラチンを120mg/m2で1~2時間で,アドリアマイシンを30mg/m2で2日間,カフェインを1,500mg/m2で3日間持続点滴した.症例1には5コース,症例2には放射線療法を併用し4コースを行った.臨床的効果判定は2例ともPRであった.また,組織学的効果判定では2例ともに壊死率が80%で,Rosen-Huvos分類でGrade Ⅱであった.骨外性軟骨肉腫は悪性度が高く予後が不良であるため,術前の放射線治療や化学療法が必要と考えられ,われわれの症例では腫瘍の局所縮小効果によって患肢温存術が可能となった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら