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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻5号

1998年05月発行

文献概要

臨床経験

𦙾骨骨幹部腫瘍切除後に,血管柄付腓骨移植と術中体外照射自家骨移植を併用した1例

著者: 小畑浩一12 倉都滋之1 荒木信人1 西原俊作1 越智隆弘1

所属機関: 1大阪大学医学部整形外科 2市立川西病院整形外科

ページ範囲:P.701 - P.704

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 抄録:病的骨折を伴った𦙾骨骨幹部腫瘍の広範切除後に,血管柄付腓骨移植と術中体外照射自家骨移植を併用し,早期から十分な支持性が得られ全荷重歩行が可能となった1例を報告する.症例は16歳,男性.主訴は右𦙾骨骨幹部異常陰影.近医で画像上,右𦙾骨骨腫瘍を疑われ,生検の結果adamantinomaと診断された.生検後,病的骨折を来したため,ギプス固定を受けた状態で当科を紹介された.腫瘍広範切除後,再建に術中体外照射自家骨と血管柄付腓骨を併用した.術後5カ月で,接合部の近位,遠位ともに完全な骨癒合を認め全荷重開始した.術後6ヵ月で軽いジョギングも可能である.長管骨骨幹部悪性骨腫瘍の広範切除後に生じた広範な骨欠損を再建する際,本症例のような方法も選択肢の一つであると考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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