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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻5号

1998年05月発行

文献概要

臨床経験

Ilizarov法による再建を試みた小児大腿骨頚部Ewing肉腫の1例

著者: 萩原教夫1 土屋弘行1 砂山千明1 篠川禎久1 峰松康治1 富田勝郎1

所属機関: 1金沢大学医学部整形外科

ページ範囲:P.705 - P.709

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 抄録:10歳女児の大腿骨頚部に発生したEwing肉腫に対して,Ilizarov法を用いて患肢温存再建術を施行した.腫瘍切除により生じた骨の欠損部分に大腿骨骨幹部から採取した自家骨を用いて,大腿骨頚部を再建した.また,骨盤と大腿骨近位部の固定と同時に再建術施行後に生じた脚長差に対してIlizarov創外固定器を装着して脚延長術を行った.術後約3カ月で8cmの脚延長後,術後9カ月にてIlizarov創外固定器を抜去した.術後22カ月,X線上大腿骨頭のcollapseを認めるものの,疼痛なく,装具にて独歩可能である.腫瘍切除後の患肢再建には多くの方法があるが,今回われわれは小児例に対して関節機能を温存した再建術の1つとして,Ilizarov法を用いた自家骨のみによる患肢温存再建術を試みた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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