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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻6号

1998年06月発行

文献概要

臨床経験

末端肥大症に合併した胸腰椎移行部黄色靱帯骨化症の1例

著者: 高橋寛1 米倉徹1 奥秋保1 岡島行一1 茂手木三男1

所属機関: 1東邦大学医学部第一整形外科

ページ範囲:P.819 - P.822

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 抄録:末端肥大症や巨人症における脊椎には,椎体前後径の増大,骨粗鬆化,椎間関節の肥大,脊柱靱帯骨化等の様々な変化を来すことが報告されている.われわれは,末端肥大症に胸腰椎部の黄色靱帯および後縦靱帯骨化,椎間板石灰化,椎間板ヘルニアを合併した極めて稀な1例を経験した.症例は36歳男性で,両下肢脱力感,歩行障害を主訴に来院した.精査の結果,脊髄圧排の主因が,Th10/11高位の椎間板ヘルニアと黄色靱帯骨化,Th11/12高位の黄色靱帯骨化であると診断し,Th10,11の椎弓切除術を施行し,術後短期ではあるものの良好な結果を得た.自験例は,罹病期間が10年以上であることから,HGHの過剰分泌が,脊柱靱帯骨化,椎間板石灰化発生の一因になったものと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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