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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻7号

1998年07月発行

文献概要

論述

仙腸関節痛の診断―仙腸関節造影を用いた検討

著者: 須田義朗1 青木義広1 中島秀人1

所属機関: 1自衛隊横須賀病院整形外科

ページ範囲:P.839 - P.842

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 抄録:仙腸関節痛の特徴を知る目的で仙腸関節造影を用いた検討を行った.対象は30例34関節で,透視下に造影剤を注入して再現痛の有無を確認後,局麻剤とステロイドを注入した.再現痛があり,ブロック後に80%以上疼痛が軽減した症例を仙腸関節痛と診断した.
 再現痛とブロック効果から15例16関節が仙腸関節痛と診断された.造影後CT像では,仙腸関節痛と診断された16関節中7関節(43%)に造影剤の腹側へのleakを認め,靱帯・関節包の破綻が仙腸関節痛の大きな要因と考えられた.また,各種疼痛誘発テストの仙腸関節痛の診断における有用性を検討したが,仙腸関節造影・ブロックの結果とは相関しなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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