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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻7号

1998年07月発行

文献概要

臨床経験

大腿骨頚部内側骨折術後のMRI評価

著者: 川崎雅史13 田島宝1 杉山晴敏1 森山明夫2

所属機関: 1静岡済生会総合病院整形外科 2静岡医療福祉センター児童部 3愛知県済生会病院整形外科

ページ範囲:P.893 - P.898

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 抄録:大腿骨頚部内側骨折の術後MRIを2カ月,6カ月,12カ月の3回のうち2回以上経時的に撮像し,かつ1年以上観察しえた24例をMRIの異常像出現時期,Type分類そして予測される予後について検討した.MRIで異常を確認した症例は24例中11例で46%を占め,Garden分類のstage III,IVに高い確率で認めた.MRIの異常像は大部分では術後2カ月で出現したが,6カ月にならないと確認できないものもあった.Suganoらの分類でType 1:1例,Type 2:6例,Type 3:3例でType 2が多くを占めた(今回分類できなかったもの1例をType 4とした).X線像上骨頭陥没に陥った症例は7例でいずれもType 2,3に属し術後24カ月以内には出現していた.以上よりMRIの異常は術後6カ月以内に出現し,骨頭荷重部広範囲に及ぶ帯状低信号域を示すType 2,3に多く,これらは24カ月以内に骨頭陥没へ移行する可能性が高いと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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