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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻8号

1998年08月発行

文献概要

シンポジウム 骨組織に対する力学的負荷とその制御―日常臨床に生かす視点から

骨の屈曲ストレスと骨形成の反応

著者: 萩野浩1

所属機関: 1鳥取大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.957 - P.962

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 抄録:運動負荷によって骨量増加が得られたり,麻痺や免荷で骨萎縮が生じることから明らかなように,骨は加わったストレスによって,骨形成をコントロールされている.屈曲ストレスが加わると,骨は発生したひずみに応じて反応する.すなわちひずみがある閾値以上になるとモデリングが活性化されると考えられている.そこで,骨に加わる力学的ストレスと骨形成の活性化との関係を明らかとするために,4点曲げ装置を用いて,ラット脛骨に25-35Nの力を加えた.その結果,ひずみが1,000μstrain以上となると外骨膜性骨形成が増加し,1,500μstrain以上で線維性骨形成が見られた.本稿では,これまでに4点曲げ装置を用いて得られた知見を中心に,骨の屈曲ストレスと骨形成の関係について概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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