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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻8号

1998年08月発行

文献概要

シンポジウム 骨組織に対する力学的負荷とその制御―日常臨床に生かす視点から

骨の微細損傷とその修復―骨疲労の病態生理

著者: 森諭史1

所属機関: 1香川医科大学整形外科

ページ範囲:P.975 - P.981

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 抄録:生体の骨組織内にはmicrodamageが分布していて加齢により増加する.繰り返し荷重環境に置かれている骨格で骨疲労が起きることは生理的現象で,その修復も生理的骨代謝機構で行われている.microdamageは骨組織内の骨細胞ネットワークで感知され,骨リモデリングによって修復される.骨疲労の進行は非常に緩徐なため近年までその重要性が不明であったが,日常の荷重環境下で長期間にわたり骨強度を維持するにはmicrodamageの発生と修復のバランスを維持されなければならない.microdamageの発生と修復にアンバランスが生じる病態では骨疲労は進行し骨は脆弱化し骨折に至る.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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