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特別寄稿
ジャンクサイエンスとの戦い:医療訴訟における専門委員会の活用
著者: ジョセフ・M・プライス1 エレン・S・ローゼンバーグ1
所属機関: 1フェーグル & ベンソン LLP
ページ範囲:P.1011 - P.1020
文献購入ページに移動米国におけるシリコーン製豊胸材の埋め込み手術(シリコーン製豊胸インプラントorシリコーンバッグ)をめぐる訴訟は最も顕著な例である.こうした豊胸手術が合併症を引き起こすかどうかの問題は,科学者や医師の間で論議を呼んでおり,また手術を受けた女性にとっては感情的にならざるを得ない問題であるが,ジャンクサイエンスを支持する弁護士や専門家の証人にとっては,恰好のビジネスチャンスとなっている.訴訟の対象となった疾病や症状について,ジャンクサイエンス側は短期間で都合のいい答えを陪審員に示したが,信頼できる科学者らがシリコーン製豊胸材の埋め込み手術との因果関係は認められないと判断するまでには数年を要した.シリコーン製豊胸材の埋め込み手術の訴訟は,ジャンクサイエンスに基づく判断と科学的方法や事実や現実に基づく判断との間にありがちな決定的な食い違いを浮き彫りにしている.
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