icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻8号

1998年08月発行

文献概要

臨床経験

尺側列形成不全を合併した先天性𦙾骨欠損症の1例―本邦報告例の集計

著者: 建部将広1 渡部健1 浦田士郎1 矢崎進1

所属機関: 1安城更生病院整形外科

ページ範囲:P.1023 - P.1028

文献購入ページに移動
 抄録:今回われわれはともに非常に稀である先天性𦙾骨欠損症と尺側列形成不全を合併した新生児の症例を経験した.36週6日正常分娩で出生した男児.妊娠経過,家族歴に特記すべきことはなく,初診時,足趾の変形,両側の高度内反足,左膝は高度の屈曲拘縮を呈していた.Jones分類では右は2型,左は1a型であった.左手は環小指問にcleftを認め,小指はやや低形成であり,小指列の形成不全を認めた.
 先天性𦙾骨欠損症について調査し得た本邦報告例は総数155肢であった.男児49例,女児33例とやや男児に多く,片側例は65例,両側例は35例.Jones分類86例中,1a:18肢,1b;27肢,2:28肢,3:2肢,4:11肢.合併奇形は78例中,下肢の奇形を除くと裂手が17例,指欠損9例,多合指4例,先天性股関節脱臼4例に見られた.尺側列形成不全は本症例を含めて3例に見られた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら