icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻1号

1999年01月発行

文献概要

論述

再発を繰り返した悪性軟部腫瘍症例の検討

著者: 村田博昭1 楠崎克之1 中村紳一郎1 平田正純1 橋口津1 平澤泰介1

所属機関: 1京都府立医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.17 - P.20

文献購入ページに移動
 抄録:再発を繰り返し3回以上の手術治療を受けた悪性軟部腫瘍の7例を経験した.最終切除時の組織診断による内訳は皮下発生の皮膚隆起性線維肉腫と平滑筋肉腫が各々2例,深部発生の高分化型脂肪肉腫が3例であった.再発を繰り返した例は全例初回手術時に病巣内切除術を受けていた.このような症例では,腫瘍が表在性で小さかったため安易に単純切除が行われていたか,あるいは病巣が深層部にあり病巣部を小さくするために病巣内切除が行われていた.また,初回手術時の病理組識学的診断が7例中5例で良性であったことも再発を繰り返した原因であった.これらの点から悪性軟部腫瘍については初回の病理組織診断および切除縁の評価が大切で,初回に広範囲切除術を行うことが再発防止には重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら