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手術手技シリーズ 最近の進歩 手の外科
特発性腱断裂―手関節部の伸筋腱皮下断裂に対する減張位早期運動療法について
著者: 石黒隆1 池上博泰2
所属機関: 1いしぐろ整形外科 2慶応義塾大学医学部整形外科
ページ範囲:P.41 - P.46
文献購入ページに移動腱移植や腱移行術後は手関節背屈,MP関節軽度屈曲位に固定する従来の後療法を行なわざるを得ずMP関節の屈曲制限をきたしていた.われわれは断裂腱を隣接指に端側縫合した上でテーピングにより減張位を保持する早期運動療法を考案した.術後に手の使用が可能で隣接指と同じかそれに近い伸展可動域が全例に得られ,伸展力に不満を訴えるものもなくほぼ正常な屈曲可動域が獲得されている.残存する腱が一本あれば本法は可能で,術直後からの積極的な指の屈伸運動によって筋の萎縮を最小限におさえることのできる優れた方法といえる.
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