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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻10号

1999年10月発行

文献概要

論述

リウマチ性環軸椎亜脱臼術後の中下位頚椎の変化について―ムチランス型を中心として

著者: 浅野浩司1 小森博達1 持田潔1 安部理寛1 立石智彦1 四宮謙一1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1191 - P.1195

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 抄録:ムチランス型RAでは中下位頚椎病変を高率に生じ,その病変は上位頚椎病変より遅れて発症,進行する傾向があるとされている.われわれは環軸椎亜脱臼に対して手術を施行した症例の術後の中下位頚椎病変の進行について調べ,固定範囲をどのように決定するべきかを検討した.環軸椎亜脱臼に対して手術を行った症例10例において,6カ所にて中下位頚椎病変を生じており,いずれも癒合椎などの可動域の消失した部の隣接部にて生じていた,それらの病変のために,3例にて神経症状が悪化していた.神経症状の悪化した症例はいずれも脊柱管前後径が13mm以下であり,14mm以上の症例では中下位頚椎病変が出現しても神経症状は悪化しなかった.脊柱管前後径の小さい症例では,術前に癒合椎や可動性の消失した椎間が認められる場合には,同時に下位頚椎までの固定術や除圧術を考慮する必要があると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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