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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻11号

1999年11月発行

文献概要

シンポジウム 日本における新しい人工股関節の開発

Y型3本スパイク式セメントレス人工股関節の開発

著者: 浜田良機1 中島育昌1 井手隆俊1 山本泰宏1 堀内忠一1

所属機関: 1山梨医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.1301 - P.1310

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 要旨:セメントレス人工股関節の問題点は,各componentの移動,透明層,osteolysis,大腿部痛,looseningの発生である.これらは不十分な術直後の初期固定性とcomponentと骨との界面における応力分布の不均一さ,すなわち力学的不安定性とポリエチレンの摩耗に起因する.教室では動物実験,rigid body spring modelを利用したコンピュータシミュレーション,さらには長期の臨床経験からこれら問題点を解決するものとして,オリジナルタイプであるJIAT型3本スパイク式人工股関節を改良して,Y型,次いでY2型を開発し,現在Y2型を臨床応用している.人工関節は器械であり,いずれのタイプにおいても,それぞれの問題点があるが,Y2型においても術後長期例が増加するにつれ,移動や透明層をみる症例が,わずかずつであるが増加している.これら問題点を解決するために,Y2型の臨床成績とX線所見を詳細に検討して,手術手技,componentのサイズやデザインなどの検討を開始している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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