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シンポジウム 日本における新しい人工股関節の開発
海綿骨温存型のセメントレス人工股関節―Kobelco H-5
著者: 山室隆夫12 中村孝志1 飯田寛和1
所属機関: 1京都大学医学部整形外科学教室 2財団法人生産開発科学研究所
ページ範囲:P.1331 - P.1338
文献購入ページに移動Stemとsocket backにはVanadiumを含まず,高温処理をしても機械的強度が低下しないTi-6 AI-2 Nb-I Taを用いた.Polyethylene socketの摩耗量を少なくするために直径22mmのジルコニア骨頭を用いた.人工関節コンポーネントと骨との早期の結合を得る目的でチタン合金表面を多孔性にし,その深部にAW glass-ceramicのbottom coatingを施した.また,stress shieldingによる大腿骨の骨萎縮を防止するため,大腿骨近位部の海綿骨をかなり温存するデザインを採用し,その海綿骨がbone ingrowthによってstemと結合するporous areaの面積を可及的に小さくした.臨床応用96例中の95%に予期したbone ingrowthによる人工関節と骨との強固な結合を認めた.
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