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ついである記・40
モンゴル帝国の旧都カラコルム
著者: 山室隆夫12
所属機関: 1京都大学 2国際整形災害外科学会
ページ範囲:P.1378 - P.1379
文献購入ページに移動そのモンゴル帝国の第2代皇帝オゴデイはモンゴル大平原のほぼ中央に当たるカラコルムに都を建設した.1235年のことであった.マルコ・ポーロの「東方見聞録」によれば,当時のカラコルムは壮麗な宮殿が軒を連ね,東西の文物や民族が集散する一大国際都市であったという.しかし,第5代皇帝フビライ・ハーンが都を大都(現在の北京)に遷して以来,カラコルムは急速に衰退し,今では当時のものは殆んど何も残っていない大草原と化している.私達は昨日からそのカラコルムを目指してきたのである.
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