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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻11号

1999年11月発行

文献概要

整形外科Philosophy

義肢装具領域における国際協力の実践経験に学ぶ

著者: 澤村誠志12

所属機関: 1ISPO(国際義肢装具協会) 2兵庫県立総合リハビリテーションセンター所

ページ範囲:P.1381 - P.1385

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 私が整形外科医を志したルーツは父親にある.父親が19歳の時に,列車の遮断事故で右下腿切断者となった.断端は,7cmの短断端でギロチン切断であったため,皺の多い薄い表皮に被われ,きわめて不良な断端であった.当時はアルミニウム板をたたいてソケットを作り,そこにフェルトをあて,断端袋と包帯を適当に巻いて装着するものであった.勿論,下腿義足は,膝継手,大腿コルセットつきであり,毎日のように数カ所の傷をつくり,特に膝窩部に傷が多く,父にはその傷が見えないために,マーキロクロームを塗るのが小学生であった私の仕事であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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