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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻11号

1999年11月発行

文献概要

整形外科/知ってるつもり

impaction bone grafting

著者: 澤井一彦1 大塚博己1 広瀬士朗1 宮本浩秀1

所属機関: 1愛知医科大学整形外科

ページ範囲:P.1388 - P.1396

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I.impaction bone grafting(IBG)とは
 Impaction bone graftingまたは-grafts(以下,IBG)に用いられているimpactという表現は,Slooffらのmoulded and impacted27)を初め,tight packed20),compressed1,5)およびcompacted31)などが同義的に用いられている.従って,IBGのイメージは,移植骨を隙間なく,ぎっしり詰め込み,圧縮して固め合わせ,型どおりに形成するといったものである.移植骨の性状は,薄片状(chips)16),微粒状(particulate)または小片状(morsellised)5,20,24,30,31)で,主として海綿骨からなるものといえる.
 また,IBGが時とともに人工股関節置換術(以下,置換術)や再置換術における骨欠損の修復を目的として,PMMA骨セメント(以下,セメント)による固定とともに用いられるようになり,それが次第に,主要な適応となってきた.この場合,小片状海綿骨は圧縮充填により著しく容積を減少し,自家骨による供給量には限界のあるところから,冷凍保存同種骨(以下,同種骨)の利用が必然となった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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