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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻12号

1999年12月発行

文献概要

シンポジウム 脊椎内視鏡手術―最近の進歩

10cc注射器と関節鏡による後方腰椎椎間板ヘルニア摘出手技とEBMよりみた低侵襲の意義(第2報)―術前後のMRIの輝度変化

著者: 出沢明1 三木浩1 三上寛人1 草野信一1

所属機関: 1帝京大学溝口病院整形外科

ページ範囲:P.1441 - P.1448

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 要旨:近年始まった内視鏡脊椎手術に対し,低侵襲手技の指標として入院期間や立位歩行開始時期の比較は,医師を初めとした医療サイドのバイアスがかかり客観的に論じることが比較的困難である.厳格なリハプログラムを作成した群は非リハプログラム群より2倍早期の退院が可能であることをわれわれは報告してきた9).そこで,普遍的,客観的視点からみた手術の生体に対する侵襲度の指標を作成する必要性が生じる.第1報ではサイトカインについて報告した6).今回は背筋のMRIでみた術後の輝度変化を経時的に検証した.手術時間,術中術後の出血量,皮膚の切開創も併せて調査した.コントロールとして,通常のLove法,椎弓切除群,顕微鏡視下ヘルニア摘出術法と比較した.内視鏡群は従来の椎弓切除群と比較して,背筋のT2,fat saturationによるMRIでみた輝度の変化(浮腫,出血)は早期に消失する傾向があった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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