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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻12号

1999年12月発行

文献概要

シンポジウム 脊椎内視鏡手術―最近の進歩

脊椎骨折に対する内視鏡手術―胸腰椎移行部脊椎破裂骨折に対する各種アプローチの適応

著者: 紺野慎一1 菊地臣一1

所属機関: 1福島県立医科大学整形外科

ページ範囲:P.1449 - P.1454

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 要旨:胸腰椎移行部の破裂骨折に対する内視鏡手術の術式を紹介し,その問題点を検討した.骨折高位により,アプローチには胸腔鏡と後腹膜腔鏡の併用,後腹膜腔鏡のみの応用,および胸腔鏡視下のみの3種類がある.手術侵襲を従来法と対比すると,皮切が小さいこと,横隔膜の切開が少ないこと,そして肋骨切除が不要であることから,内視鏡手術の方が低侵襲であるといえる.また,内視鏡手術は従来法に比し,手術時間は長くかかるが術後鎮痛剤の使用が少なくて済む.しかし,内視鏡手術が生体にとって真に低侵襲なのか否かは現時点では不明である.従来法との比較を正確に行うには,今後,手術成績だけではなく,手術による生体への侵襲の程度をprospective randomized studyを行って評価する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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