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シンポジウム 脊椎内視鏡手術―最近の進歩
側弯症に対する胸腔鏡視下脊椎手術の検討
著者: 上村幹男1 江原宗平1 木下哲也1 伊東秀博1 湯沢洋平1 高橋淳1 高岡邦夫1
所属機関: 1信州大学医学部整形外科
ページ範囲:P.1455 - P.1461
文献購入ページに移動1996年以来,われわれが行った胸腔鏡視下手術は14例である.このうち脊柱変形に対して胸腔鏡を行った症例は3例である.対象疾患と術式は,後側弯症に対する鏡視下前方解離術,先天性多関節拘縮症に伴う脊柱後側弯症に対する胸腰椎移行部前方解離術,特発性側弯症に対するZielke手術であった.いずれの症例も胸腔鏡を使用することで小手術創で手術の目的を達成できた.
手術手技の向上に加え,小開胸の追加,CT,単純X線から手術計画を作成するなどの工夫により胸腔鏡視下手術は安全に行うことが可能であった.
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