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シンポジウム 脊椎内視鏡手術―最近の進歩
外科的立場から見た内視鏡下腰椎手術に対するアプローチ方法の検討
著者: 山田英夫1 山縣正庸2 高橋和久2 落合武徳3 守屋秀繁2
所属機関: 1国立佐倉病院外科 2千葉大学医学部整形外科 3千葉大学医学部第二外科
ページ範囲:P.1471 - P.1477
文献購入ページに移動L5-S椎間板に対するアプローチには腹腔内法,後腹膜腔法の二通りある(図3).L2からL5まで,およびL5-S1の椎間板には後腹膜腔法で行う.L5-S椎間板には腹腔内法,後腹膜腔法の二通りがある.つまり,経腹膜外路法はL2からSlまでの椎間板にアプローチ可能である.腹腔内法はL5-S1椎間板のみを対象とする.
以上より,われわれはアプローチ方法の選択として,以下のように考えている.L5-S1椎間板には腹腔内法,L2からL5までの1椎間板,およびL5-Slを含む2椎間板を対象とする場合には,第一選択は後腹膜腔法となる.また,腹部手術の既往により腹腔内の癒着がある場合は,後腹膜腔法が第一選択となる.より安全に,素早く,誰でもが行える方法として,Handport systemTMを利用したHand assisted surgery(HALS)による椎間板へのアプローチの提言を行った.
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