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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻12号

1999年12月発行

文献概要

シンポジウム 脊椎内視鏡手術―最近の進歩

外科的立場から見た内視鏡下腰椎手術に対するアプローチ方法の検討

著者: 山田英夫1 山縣正庸2 高橋和久2 落合武徳3 守屋秀繁2

所属機関: 1国立佐倉病院外科 2千葉大学医学部整形外科 3千葉大学医学部第二外科

ページ範囲:P.1471 - P.1477

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 要旨:われわれは一般外科領域における内視鏡外科手術の手技と,従来より行われてきた前方固定術の手技を応用して,新しく整形外科領域の脊椎手術における内視鏡下腰椎前方固定術のアプローチ法についての検討を行ってきた.今回,腰椎内視鏡外科手術におけるアプローチ方法としての,後腹膜腔法と腹腔内法の手技について検討し,安全・確実・簡単にアプローチする方法を述べる.
 L5-S椎間板に対するアプローチには腹腔内法,後腹膜腔法の二通りある(図3).L2からL5まで,およびL5-S1の椎間板には後腹膜腔法で行う.L5-S椎間板には腹腔内法,後腹膜腔法の二通りがある.つまり,経腹膜外路法はL2からSlまでの椎間板にアプローチ可能である.腹腔内法はL5-S1椎間板のみを対象とする.
 以上より,われわれはアプローチ方法の選択として,以下のように考えている.L5-S1椎間板には腹腔内法,L2からL5までの1椎間板,およびL5-Slを含む2椎間板を対象とする場合には,第一選択は後腹膜腔法となる.また,腹部手術の既往により腹腔内の癒着がある場合は,後腹膜腔法が第一選択となる.より安全に,素早く,誰でもが行える方法として,Handport systemTMを利用したHand assisted surgery(HALS)による椎間板へのアプローチの提言を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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