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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻12号

1999年12月発行

文献概要

手術手技 私のくふう

仙骨骨折および仙腸関節脱臼骨折に対する骨盤後方横固定法の一考案

著者: 白濱正博1 井上明生1 原秀1 田中邦彦1 坂井健介1

所属機関: 1久留米大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1503 - P.1507

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 抄録:不安定型骨盤骨折において,骨盤後方要素の固定は重要で様々な固定方法がある.今回われわれは,少ない侵襲で脱臼骨折の整復と同時に強固な固定が可能な,縦切開の後方進入によるM字状に弯曲したプレートを用いた,両側の仙腸関節をまたぎ,傍脊柱筋群下をくぐらせ仙骨を横断する形で固定する従来の方法を改良した骨盤後方横固定方法を考案した.過去2年間で4例に本法を用いて治療した.横切開に比べ縦切開の方が侵襲が少なく,全例骨盤部および腰部の痛み無く術後2週で座位,4週で起立部分荷重,8週で全荷重歩行が可能となった.不安定型骨盤骨折に対する,M字状プレートによる骨盤後方横固定法は,少ない侵襲で強固な固定と早期離床が可能となる有効な方法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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