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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻2号

1999年02月発行

文献概要

シンポジウム 日本における新しい人工膝関節の開発

Hi-Tech Knee Ⅱの開発

著者: 土田豊実1 守屋秀繁1 鈴木昌彦1 李泰鉱1 金山竜沢1 太田秀幸1 金泰成1 増田公男1 玉井浩1 山中一1 渡辺英一郎1 蔵本孝一1

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科

ページ範囲:P.127 - P.134

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 要旨:当教室ではTKAにおいては可能な限りセメントレスタイプを原則として採用しており,𦙾骨側のセメントレス固定は十分な骨誘導が可能であれば有用と考えている.われわれは1985年より独自に人工膝関節の開発に着手した.セメントレス骨新生型で,さらにPCL温存表面置換型である.関節可動域を増加させるために腿骨部品金属部分で後方に5度の傾斜をもたせた.ハイテクニーⅡにおいて最も特徴とするものは,腿骨コンポーネントにおけるアンカースクリューとステムボルトである.ピッチが異なるために別々の進み方を示し,最終的に𦙾骨コンポーネントを𦙾骨と強固に固着できるようにする方法である.ハイテクニーⅡでは,大腿骨コンポーネントの設置を正確にするためにIntramedullary rodシステムを採用している.人工膝関節置換術を行う場合,大腿骨インナーロッドの設置位置は大腿骨コンポーネントの取りつけ位置および回旋位置決定において重要な因子となりうる.人工膝関節ハイテクニーⅡを開発し,臨床応用を4年にわたって行っているが,今後より良い人工膝関節の開発を継続していく予定である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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