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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻2号

1999年02月発行

文献概要

シンポジウム 日本における新しい人工膝関節の開発

最低120°の屈曲を期待し,開発したHy-Flex Ⅱ Total Knee and Ligament Balancing Systemについて

著者: 吉野槇一1 中村洋1 永島正一1 平野大地1 立原章年1 石神伸1

所属機関: 1日本医科大学リウマチ科

ページ範囲:P.151 - P.155

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 要旨:1974年以来,Yoshino Total Knee,Y/S Total Knee System,Hy-Flex Total Knee,そして1997年からは少なくても120°の屈曲角度が得られるHy-Flex Ⅱ Total Knee and Ligament Balancing Systemを開発し,臨床に使用している.
 このsystemの概念,デザイン上の特長,手術手技の工夫,後療法を述べるとともに,RA 79人94関節の術後成績,特に可動域について検討した.
 術前の可動域は,伸展11.2°±13.3°,屈曲117.4°±17.0°が,術後,伸展1.0°±2.6°,屈曲128.7°±13.6°と,伸展屈曲とも術後有意に改善した.また,術後120°以上屈曲したのは79関節(84.0%),そしてfull flexionは6人(7.6%)10関節(10.6%)であった
 以上よりこのsystemは信頼性を持って,少なくとも120°術後屈曲できることが示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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