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シンポジウム 日本における新しい人工膝関節の開発
最低120°の屈曲を期待し,開発したHy-Flex Ⅱ Total Knee and Ligament Balancing Systemについて
著者: 吉野槇一1 中村洋1 永島正一1 平野大地1 立原章年1 石神伸1
所属機関: 1日本医科大学リウマチ科
ページ範囲:P.151 - P.155
文献購入ページに移動このsystemの概念,デザイン上の特長,手術手技の工夫,後療法を述べるとともに,RA 79人94関節の術後成績,特に可動域について検討した.
術前の可動域は,伸展11.2°±13.3°,屈曲117.4°±17.0°が,術後,伸展1.0°±2.6°,屈曲128.7°±13.6°と,伸展屈曲とも術後有意に改善した.また,術後120°以上屈曲したのは79関節(84.0%),そしてfull flexionは6人(7.6%)10関節(10.6%)であった
以上よりこのsystemは信頼性を持って,少なくとも120°術後屈曲できることが示唆された.
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