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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻2号

1999年02月発行

文献概要

論述

軟骨肉腫の予後因子―Coxの比例ハザードモデルを用いた多変量解析の試み

著者: 森井健司1 矢部啓夫1 森岡秀夫1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科

ページ範囲:P.173 - P.176

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 抄録:目的変数を局所再発・遠隔転移・腫瘍死として,当科で治療した軟骨肉腫35例の臨床的予後因子をCoxの比例ハザードモデルを用いた生存分析により解析した.局所再発の危険因子は体幹部の発生と組織学的高悪性度であり,転移と腫瘍死の危険因子は組織学的高悪性度のみであった.種々の理由で十分な切除縁が確保できないことは,軟骨肉腫の治療に際してしばしば経験されることではあるが,今回の検討から低悪性度例においては,局所管理が困難であることと生命予後とは相関しない可能性があることが示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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