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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻2号

1999年02月発行

文献概要

論述

当院におけるスノーボード外傷の検討―スキー外傷との比較

著者: 渡邊敏文1 吉田裕俊1 江黒日出男1 肱黒泰志1 後藤敏1 高橋誠2

所属機関: 1諏訪中央病院整形外科 2東京医科歯科大学医学部整形外科

ページ範囲:P.177 - P.184

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 抄録:近年急増しているスノーボード外傷の特徴を知る目的で,過去2シーズンに当院で扱ったスノーボード外傷547例を,スキー外傷742例と比較検討した.スノーボード外傷患者は20歳代に集中し79%(スキー35%)を占めており,初心者および初級者が45%(スキー39%)であった.受傷原因は滑走中の自己転倒が最多で53%(スキー70%),次いでジャンプによる転倒が29%(スキー3%)であった.受傷部位は上肢が50%(スキー26%)を占め,外傷種類は,骨折が33%(スキー19%),脱臼が11%(スキー5%)と多かった.主な外傷は橈骨遠位端骨折で17%(スキー1%)であったが,頭蓋内出血5例,脊髄損傷3例も認めた.受傷率はスキーの3.0倍,入院率はスキーの3.2倍であった.基本技術を身につけ,保護用具を着用して,実力に見合った滑走をすることで,スノーボード外傷を予防する必要があると考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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