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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻2号

1999年02月発行

文献概要

臨床経験

大腿骨外顆部に広範な特発性骨壊死をきたした1例

著者: 藤代高明1 井口哲弘1 石本勝彦1 栗原章1

所属機関: 1神戸労災病院整形外科

ページ範囲:P.217 - P.220

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 抄録:大腿骨外顆の荷重面から後方全体に及ぶ広範囲な特発性外顆骨壊死の稀な1例を経験した.症例は74歳男性で,突然の右膝関節痛および不安定感を主訴とした.長期にわたる飲酒歴はあったが,ステロイド剤の服用歴はなかった.両側立位FTAは174°で,右大腿骨外顆の荷重部から後方にかけて関節面が陥凹していた.外側半月板は不完全円板状半月板であった.特発性骨壊死と診断し,片側型人工関節置換術を施行した.病理組織学的所見により骨壊死を認め,確定診断された.本症例の原因は,外反膝のため外顆に荷重負荷がかかりやすい状態で,円板状半月板により部分的なストレスが加わり発症したと考えた.術後6カ月で右膝関節痛および不安定性は消失し経過良好である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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