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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻2号

1999年02月発行

文献概要

臨床経験

局所破傷風の1例

著者: 竹谷英之1 阿部純久1 河﨑則之1

所属機関: 1国立療養所福井病院整形外科

ページ範囲:P.225 - P.228

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 抄録:破傷風は局所症状は少なく,開口障害と後弓反張を特徴とし死亡率が高いため,救急外来や内科,外科外来に受診し診断される.そして全身痙挛が発症した場合,呼吸・循環管理のためにICU管理が必要となる.しかし,稀に創傷に近い筋の局所の硬直を示す場合(局所破傷風)があり,開口障害まで至ることがある.本症例は受傷した左手指の著しい硬直を呈し当科を受診し,3日後開口障害が発症し破傷風と診断された.破傷風抗毒素トキソイドを3,000単位静注し,ジアゼパムを適宜使用し四肢の硬直を管理し,全身痙挛に至らず軽快した.結果として,局所破傷風と診断した稀な1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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