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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻2号

1999年02月発行

文献概要

臨床経験

形成不全性高度腰椎すべり症に対する整復固定術の経験

著者: 阿部栄二1 村井肇1 島田洋一1 佐藤光三1 千葉光穂2 奥山幸一郎2 片岡洋一3

所属機関: 1秋田大学医学部整形外科学教室 2秋田労災病院整形外科 3中通病院整形外科

ページ範囲:P.233 - P.241

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 抄録:Meyerding分類でⅢ,Ⅳの形成不全性高度腰椎すべり症4例に対し,椎体間固定とpedicle screw固定法(PS法)による整復固定を行った.最初の1例には前方固定の後,二期的にPS法と後側方固定を,他の3例には一期的にPS法を用いて後方椎体間固定(PLIF)を行った.すべりは%slipで65~73%,slip angleで55~89%整復され,矯正損失もなく骨癒合が得られた.術前tight hamstringsの著しい2例に術後L5神経障害が出現したが,2例とも完全に回復した.脊椎下垂症を除く高度腰椎すべり症はPLIFとPS法により良好な整復と固定が得られる.整復に伴う神経合併症は術中L5神経根を直視下におき,L5神経根の伸張負荷を椎間内での脊椎短縮,整復の程度,移植骨の高さの調節によって軽減することにより予防可能と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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