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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻3号

1999年03月発行

視座

医療費削減と日帰り手術(day surgery)

著者: 佐藤勤也1

所属機関: 1日本大学総合科学研究所(医学部,整形外科)

ページ範囲:P.247 - P.247

文献概要

 周知のように,米国では医療費の高騰を削減する目的で,1983年からDRG(Diagnosis Related Groups)導入により,医療費定額払い(PPS:Prospective Payment System)が行われるようになった.その結果,病院経営にとって在院日数の短縮化は絶体的条件となるため,ひとつの対策として,日帰り手術が普及し,今日では全手術数の75%を占めているとのデータも示されているという.
 日本でも,21世紀には疾患別定額支払い方式(診断群別包括支払い方式:DRG/PPS)に進むことは確実ではないかとされており,日帰り手術の実施は21世紀の医療システムの先取りとして,大学病院や総合病院でも今から準備を進めるべきであると言われている.おそらく,人工関節置換術,脊椎インストゥルメンテーション手術,悪性腫瘍(軟部,骨)の広範囲切除術など限られた手術以外は,日帰り手術になる可能性も否定できない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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