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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻3号

1999年03月発行

シンポジウム オステオポローシスの評価と治療方針

産婦人科の立場から

著者: 太田博明1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.283 - P.289

文献概要

 要旨:オステオポローシスは各科にわたる学際的疾患であることは良く知られている.産婦人科領域におけるオステオポローシスの診療は約10年と日は浅いが,一部の産婦人科医による精力的な研究により,本症に果たしてきた役割は少なくない.その一環として,最近産婦人科領域で注目されている閉経前における骨粗鬆化についても記載してみた.また,確立したオステオポローシスの評価については各科とも異論のないところであるが,オステオペニアの評価とその取り扱いに関しては議論のあるところである.そこで,産婦人科領域にていち早く提唱した閉経後骨量減少の概念とその取り扱いについて記載した.さらに,治療方針としては,オステオペニアに対して産婦人科こそ全例を予防・治療対象として対応すべきであることを強調した.
 その対応は生活指導とともに薬物療法であり,薬物療法としては他剤も考慮しつつ,ホルモン補充療法やビスフォスフォネート製剤などの骨吸収抑制剤が最もよい適応と考えるべきであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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