文献詳細
手術手技シリーズ 最近の進歩
手の外科
文献概要
抄録:腕神経叢損傷の機能修復は,新鮮例には原則的には病態に応じ,有連続損傷であれば保存的治療,神経断裂であれば神経移植術,節前損傷であれば肩,肘機能については神経移行術が行われるが,年齢,受傷より手術までの期間,病型,職業によっては腱移行術などの機能再建術が始めから適応となる.
腱移行術の一次的適応は,受傷時50歳以上,および受傷より手術までの期間が9カ月以上の症例と,神経修復術,神経移行術の成績が不良な手の機能再建の場合である.また,保存療法,神経移植術を行ったが回復が不十分な場合においては,12カ月で[0],18カ月で[2]以下の症例が適応となる.
本稿では肩,肘,手の機能再建術の手術法とその適応,筋腱移行術による肩機能再建法,肩関節固定術,Steindler変法による肘屈曲機能再建法とC5-C8型における総指伸筋腱固定術による手関節・指伸展再建法のポイントについて述べた.
腱移行術の一次的適応は,受傷時50歳以上,および受傷より手術までの期間が9カ月以上の症例と,神経修復術,神経移行術の成績が不良な手の機能再建の場合である.また,保存療法,神経移植術を行ったが回復が不十分な場合においては,12カ月で[0],18カ月で[2]以下の症例が適応となる.
本稿では肩,肘,手の機能再建術の手術法とその適応,筋腱移行術による肩機能再建法,肩関節固定術,Steindler変法による肘屈曲機能再建法とC5-C8型における総指伸筋腱固定術による手関節・指伸展再建法のポイントについて述べた.
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