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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻4号

1999年04月発行

文献概要

特集 脊椎外科最近の進捗―脊椎骨切り術と脊椎再建を中心として―(第27回日本脊椎外科学会より)

椎弓根スクリュー固定による頚椎疾患の治療

著者: 鐙邦芳1 高田宇重1 庄野泰弘1 種市洋1 伊東学1 長谷川匡一1 金田清志1 藤谷正紀2

所属機関: 1北海道大学医学部整形外科 2北海道整形外科記念病院

ページ範囲:P.405 - P.412

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 抄録:椎弓根スクリューを用いた再建を行い,2年以上経過した頚椎疾患176例を調査した.頚椎損傷71例,慢性関節リウマチによる頚椎疾患34例,頚椎症・後縦靱帯骨化症による頚髄症24例,頚椎腫瘍16例,その他31例であった.後頭頚椎固定が28例,頚椎あるいは頚胸椎固定が148例であった.57人には後方除圧として椎弓切除あるいは椎弓形成術を併用した.1例を除き骨癒合が得られ,後弯矯正,後頭頚椎移行部の配列異常の矯正も良好であった.スクリューによる合併症として椎骨動脈損傷が1例あったが,神経障害は生じなかった.2例にスクリューによる,1例に前方転位整復後の椎間孔狭窄による神経根障害が生じたが,スクリューによる1例は自然消失し,他の2例は再手術により治癒した.椎弓根スクリュー固定は後頭頚椎移行部から頚胸椎移行部にわたる再建に有効な内固定法であり,後方除圧と同時に再建固定を要する例や後弯矯正を要する例で特に有用性が高い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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