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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻4号

1999年04月発行

文献概要

特集 脊椎外科最近の進捗―脊椎骨切り術と脊椎再建を中心として―(第27回日本脊椎外科学会より)

脊椎骨切り術(Spinal Osteotomy)による先天性脊柱側弯症―Hemivertebra―の治療

著者: 庄野泰弘1 金田清志1 鐙邦芳1

所属機関: 1北海道大学医学部整形外科

ページ範囲:P.413 - P.420

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 抄録:Hemivertebraによる先天性側弯症18例に骨切り術を応用した半椎切除術とinstrumentationによる矯正固定術を実施した.手術法は,前方進入単独による半椎切除術が2例,後方・前方進入による合併半椎切除が7例,後方単独進入による半椎切除術が9例であった.全例で前方,後方もしくは前・後方instrumentationを併用した.半椎を含む主弯曲の側弯角は,術前52°が16°(矯正率:69%)に矯正され,矢状面変形は,後弯42°が15°に矯正された.体幹shiftは術前19mmが3mmへと改善した.神経,implantに関する合併症は認めず,経過観察時,全例で骨癒合が得られた.Hemivertebraによる先天性側弯症では,骨切り術とinstrumentationを併用した矯正固定術により良好な矯正が得られる.Hemivertebraの高位,後側弯変形のflexibilityと範囲を考慮し,骨切り術の手技と併用するinstrumentationを決定すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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