icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻4号

1999年04月発行

文献概要

特集 脊椎外科最近の進捗―脊椎骨切り術と脊椎再建を中心として―(第27回日本脊椎外科学会より)

骨粗鬆症性胸腰椎椎体圧潰―診断と手術適応

著者: 持田讓治1 千葉昌宏1 西村和博1 野村武1 東永廉1

所属機関: 1東海大学医学部整形外科

ページ範囲:P.453 - P.459

文献購入ページに移動
 抄録:骨粗鬆症性胸腰椎椎体圧潰は高齢化に伴い,その発生頻度が増加している.1984年以降の17自験例を再検討し,診断上の留意点と治療方針をまとめた.進行した骨粗鬆症例での圧迫骨折では,側面単純X線撮影を経時的に行い,椎体圧潰の出現の有無を確認する.疑わしい場合にはMRIによる骨壊死の確認が必要である.運動麻痺のない陥凹型,平坦圧縮型では保存的治療が適応しうるが,十分な安静期間と,確実なギプス固定,硬性装具などの装用が必要である.運動麻痺の有無にかかわらず楔状型では前方除圧,前方固定術,前方インストゥルメントを基本的方針とし,運動麻痺のある陥凹型,平坦圧縮型ではegg shell法とペディクルスクリューを併用した後方からの除圧固定術が適応される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら