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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻4号

1999年04月発行

文献概要

特集 脊椎外科最近の進捗―脊椎骨切り術と脊椎再建を中心として―(第27回日本脊椎外科学会より)

焼成骨材料の脊椎固定術への応用に関する実験的研究

著者: 南出晃人1 玉置哲也1 吉田宗人1 橋爪洋1 中川幸洋1

所属機関: 1和歌山県立医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.553 - P.559

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 抄録:様々な原因により脊椎椎体破壊が生じた不安定脊柱の再建術に,人工椎体スペーサーとしてA-Wガラスセラミック,チタニウムケージ,アルミナセラミックなどが用いられ,その短期成績が良好なことが報告されている.しかしながら,それらの生体材料は非常に固く力学的強度が優れている反面,recipient boneとの著しい強度の差が長期的にみてどのような影響を与えるかは現在のところ不明である.本研究の目的は,recipient boneと永続的に結合し置換可能な生体材料を開発することである.今回,成熟豚15頭に焼成骨材料を移植した実験を行い,X線学的,生体力学的,組織学的に検討を行った.その結果,焼成骨移植部分は生体力学的にも組織学的にも正常の骨組織に近い状態となっており,焼成骨は生体に順応できる生体材料となりうることが確認された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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